2026年8月12日(現地時間)、米ニューヨークで開催された「Made by Google 2026」で、GoogleはPixel 11・Pixel 11 Pro・Pixel 11 Pro XL・Pixel 11 Pro Foldの4機種と、新型スマートウォッチ「Pixel Watch 5」を披露した。
基本モデルのPixel 11は899ドルから、上位のPro・Pro XLはそれぞれ1,099ドル・1,299ドルから。予約は発表当日に開始し、店頭発売は2026年8月20日となる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年8月12日(現地時間・米ニューヨーク) |
| イベント名 | Made by Google 2026 |
| 発表機種 | Pixel 11/Pixel 11 Pro/Pixel 11 Pro XL/Pixel 11 Pro Fold/Pixel Watch 5 |
| 価格 | Pixel 11: $899〜 Pro: $1,099〜 |
| 発売日 | 2026年8月20日(店頭) |
| 新チップ | Tensor G6(TSMC 2nmプロセス) |
今回の目玉は、TSMCの2nmプロセスを採用したという新チップ「Tensor G6」だ。GoogleによるとTPU(AI専用演算ユニット)の性能は前世代比50%向上、メモリ帯域幅も拡大したという。
その結果、生成AIモデルを使ったオンデバイス処理(音声認識・画像生成・提案機能など)が最大3.5倍高速化、消費エネルギーは最大3.5分の1に削減(エネルギー効率3.5倍)。あわせてWebブラウジングは25%、アプリの起動は15%速くなったという。セキュリティ面では、耐量子暗号に対応した新セキュリティチップ「Titan M3」も搭載する。
Pixel 11シリーズの体験の核となるのが、オンデバイス処理を活かしたAIアシスタント「Gemini Intelligence」だ。今回、複数の新機能が追加された。
Proモデルにはカメラ周囲が光る「HiLight」機能も搭載され、GeminiがLEDの点灯パターンで「聞いている/考えている/答えている」状態を知らせてくれる。なお一部報道では、Pixel Watch 5ではGemini Intelligenceの一部機能が発売時点では未提供で、順次追加される見込みとも伝えられている。
Pro Foldを含む4機種は、価格帯だけでなくカメラやディスプレイの仕様も大きく異なる。
| 機種 | 価格 | 主なカメラ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Pixel 11 | $899〜 | 48MPメイン(光感度56%向上) | ベースモデル・256GB〜 |
| Pixel 11 Pro | $1,099〜 | 50MPメイン+48MP望遠 | Pro Zoom 120x対応、HiLight搭載 |
| Pixel 11 Pro XL | $1,299〜 | Proと同等(大画面) | 最大3,600ニトの高輝度ディスプレイ |
| Pixel 11 Pro Fold | $1,899〜 | Proと同等系統 | 前モデル比約10%軽量・約1mm薄型化 |
全モデル共通で、OS・セキュリティ更新を7年間保証。ワイヤレス充電は前モデルの15Wから25Wに強化された。
スマホのオンデバイスAI競争は、Google・Apple・Samsungの3社がそれぞれ独自路線を進めている。
| 項目 | Google Pixel 11 | Apple iPhone | Samsung Galaxy S26 |
|---|---|---|---|
| AIチップ | Tensor G6(TSMC 2nm) | A19 Neural Engine 等 | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| AI機能名 | Gemini Intelligence | Apple Intelligence | Galaxy AI |
| 処理性能の公表値 | オンデバイスAI処理3.5倍高速化 | 約30億パラメータの端末内モデルを使用 | Galaxy S26 UltraでNPU性能39%向上 |
| 代表的な新機能 | Rambler、Live Translate拡張 | 文章の書き換え・要約 | 詐欺電話検知、通話リアルタイム翻訳 |
※ 各社の公表値は測定条件が異なるため単純比較はできません。詳細は各社公式発表をご参照ください。
Googleは「チップ×モデルの垂直統合」で処理速度と省電力を前面に押し出し、Appleは端末内モデルとサーバー処理(Private Cloud Compute)を組み合わせてプライバシーを重視し、Samsungは「先回りして動くエージェント型AI」を訴求するなど、各社のAI体験の作り方には差が出ている。
次世代スマホの主戦場は「AIが何をしてくれるか」から「AIをどれだけ端末内で速く・省エネに動かせるか」に移りつつある。日本での発売時期・価格は今後の公式発表を待ちたい。
参考リンク(公式・主要メディア): Google公式ブログ / 9to5Google / Techaeris